【レビュー】Leqtique 11/11
試奏なしの直販で購入したが、2018年度の買い物でナンバーワンのアタリ物件であった。
(歪ませる)エレキギターを弾く楽しみを強く強く再認識できる、本当に楽しいペダル。
音源はcloudchairさんの動画を見てくれ。すまない。あの映像はよくできているし、よく考えられていると思います。
◾️ジャンル
ハイゲインな…敢えて言うならファズディストーション。かつ、アンプライク系。
◾️アピアランスと造作
銀をベースに青と赤がペイントされている。その上からうっすらと銀ラメ。
側面はアルミに直接クリアを吹いているのかな?と思いきや、こちらも銀ラメが施されていた。
LEDは程よい輝度のレッド。
中身もいつも通りの美しい仕上がり。
◾️音色
宣伝文句は嘘ではないが、何よりもハイゲインで楽しく、脳汁ダバダバの気持ちいいペダルである。
以下要素を全て持つエフェクターだと思って頂ければ、恐らく間違いない。
・速いアタック、ピッキングへの食いつき。
・歪みの印象は…ジューシー。
ソルダーノと5150とビッグマフの三角関係から産まれました、みたいな音。
【2018/11/9追記】訂正!
これはDiezelとビッグマフの長男ですわ。澄んだバイト感が気持ちいいが、マーシャル系のそれとは違う感触。
・ギターのボリューム操作で、クランチとクリーンが作れる。
・しかもこのクランチとクリーンが使える音色。
・ギターの違いがしっかり音に出る。ストラト、ES-345、Suhrでチェックしたがいずれとの相性もよく、それぞれの特徴を残してくれる。
・セパレーションよりも塊感重視。迫力と音圧が強い。
・ローミッドは若干暑苦しい。しかし、音が「遅い」と感じることがない。
・ハイゲインなのにナチュラルでクリア。ここがアンプライクと呼ばれる所以か?
・ローノイズ。そしてノイズのレンジも広い。
バンドルで入手した10/10と並べてノイズを比較すると、10/10はミドル中心のコォーッというノイズ。
対して11/11はサーッというノイズ。しかも幾らか低レベル。
◾️コントロール系
ボリューム、ロー、ゲイン。小さなつまみはエッジ。
ギター、アンプとの調整が絶妙にできる効き方をしてくれる…が、ゲインだけは可変範囲が狭い。
ハイゲインアンプのリードチャンネルだと思っていただければ不満はないだろう。パワーICで歪ませる場合の、設計上の限界かと。
ボリュームはそこそこ稼げる。ローはギターにしては低めの部分を司っている模様。
ドスを効かる・スッキリ聴かせるを的確にコントロールできる。
ローを絞るとケロケロするEQもあるが、11/11はそれがない。
エッジも絶妙な使い勝手、こもらせずに丸くすることが可能だが、歪み方に影響する。
恐らく歪みの前段?中段?で作用するようで、12時より右ではグラッシーかつ粗めの尖り方になる。
内部トリマーはミッドコントロール。
恐らく750〜1kHzあたりのカットを司っているので、暑苦しさを軽減してくれるものではない。
ギター一本とペダルひとつでいろいろな表情を作れる。ギターをもう一歩好きになる。
ハイゲインの美味しいところをしっかり持ちつつ、ギターらしいクリーン/クランチをシームレスに作れる。そんなペダル。
…読み返すと提灯記事のようだが、中の人ではないし自腹切ってます、ちゃんと。
これまでになくハマったペダルだったので、勢いでブログを始めただけの話である。