【NGD】イケベ楽器別注、Fender MIJ春畑モデル(タイプ)を購入する。
・元ネタは春畑道哉シグネイチャー
2002年にフェンダーのカスタムショップから日本人初のシグネイチャーモデルとしてリリースされたのが、TUBE 春畑道哉氏のストラト。
確か60本限定で実売価格は40万円ちょっとであった。
…私、このモデルを持っていたのです。そしてその後手放した事をずっと後悔していたのです。
・暴挙
私がこのモデルを偶然発見したのは、2019年8月23日の朝。
8月22日頃にイケベ楽器のサイトやECサイトに掲出され、
8月23日の昼休みに覗いたら渋谷店の在庫が無くなっており、
その日の19時にロックハウス店に行ったら店頭に7本並んでいたが既に3本はホールドになっており、
8月25日の夜にはロックハウスの在庫が全てホールドになった…と思われるギター。
お世辞抜きに飛ぶように売れているのね。
Webで発見したその日にホールド&店に向かうという、私史上初の暴挙でゲットしました。
Fender Made in Japan IKEBE FSR 1966 Stratocaster Reverse Head
・詳細レビューします
また画像をバンバン貼ってレビュー記事を上げようと思うのですが、詳細はお待ちください。
ざっくりレビューしておくと
-良い意味で国産10万円品質のギター。買ってそのまま安心して弾けるギター。
-個体差というか、キャラクターの差がそこそこあるので弾いて選べるとベター。品質のバラツキはなさそうだった
-ザ・ストラトの音。
-初号機の春畑道哉モデルに憧れていた人は迷わず買っても後悔しない…と思われる。
-ネック周りは春畑仕様ではないので注意。
品切れの恐怖と予算のせめぎ合いだと思うので、購入検討される方…幸運をお祈りします!
【メモ】Suhr ThornbuckerとDSVの比較
Suhr Modernのブリッジをウィルキンソンのコマに交換した際、フロントピックアップの換装を同時に行った。
こちらの感想も簡単に記しておこうと思う。
# ブリッジ(WVS1302P)のレビューでは、ピックアップ交換の影響も踏まえて記しました。リアピックアップは交換していないこともあり、一定の比較は出来ていたと考えています。
【簡易メモ】
・Thornbucker neckをDSV neckに載せ替えた
・目的はフロントの音をファットでウォームにする事
・DSVはやや出力が上がり、プレゼンスはそのまま、トレブルは柔らかくなる印象。ローミッドが少量足される。
・12〜17フレットあたりで弾いた際の色気が増す。
・Suhrの商品説明でよくある「SS系はhonkでDS系はウォーム」というのがよくわかる。
・SSVからDSVに換装した場合も恐らく、同じ感想になる。
・DSVでThornbuckerの音は出ない。逆もまた然り。
その差ははっきり感じるが微妙、どちらもSuhrのピックアップの音に変わりはない。
もう少し詳しいレビューは後日。
【レビュー】Wilkinson WVS1302P(ウィルキンソンのロック式トレモロ)をSuhrに載せた編
ウィルキンソンのロック式トレモロを、2週間ほど使ってみた感想を纏めてみた。
はじめに。
私は検討を重ねた結果、「少々手を加えてロックサドルだけ510TSに載せ替える」という方法で実装しています。ブリッジ全体の換装はしていません。
よってこの記事はWVS1302Pの「純粋な」レビューではないことをご了承ください。
考えようによっては、サドル単品(WVS130)のレビューみたいなものです。
【サマリー】
音色は変わるか:トレブルツマミを0.3目盛足した程度の変化はあるが、それ以外はない。
アームの「効き」はいかほどか:510TSとほぼ変わらない。効き幅が広くなった気がする程度。
チューニングの狂い:なくなった。
トラブル:起きていない、起こる気配もない。
個人の感想:2ポストタイプのシンクロトレモロ利用者なら、導入を積極検討する価値あり。
…そんなわけで私のメインギター、SuhrのModernに載せてみた。
使用前
使用後
このルックス、個人的には好き。
【音色】
ほぼ変わらないが、トーンに若干の変化を感じた。
Raw Vintageのサドルと比較すると、トレブルのツマミを0.3目盛だけ上げたイメージ。簡単にリカバリできる範囲、イコライジングの問題だけといえる。スチールブロックサドルとの音質差はもっと小さいだろう、と予想している。
例えばコンプレッションが掛かったりするような類の変化は感じない。
【アームの効き】
基本的に変わらないが、ごく僅かに広がった気もする。個人的にはフロイドローズのような変化幅を期待したのだが、そんな事は起きなかった。
ロックサドルによってトレモロブロック部分の数センチの弦の遊びが減ったくらいでは、影響がないようだ。
【チューニングの狂い】
フロイドローズレベルの狂わなさ。
「シンクロトレモロの特に3弦と6弦の狂いは、サドル部分で生じる、それを解消する」という目的はほぼ100%達成といえるだろう。
換装以前は、アームを使って1弦と3弦に若干狂いが出る程度の狂いが生じていた。
サドル換装後は、ダウンボムやグニャグニャビブラートを繰り返しても、ほぼ狂いのないレベルに収まっている。
【トラブル】
なし。素晴らしい。
調子に乗ってFRTのようにアームアップしまくってみたが、3弦も元気。サドルの曲げが少々キツい作りなので弦切れを心配していたが、杞憂に終わった。
ちなみに弦をアンロック状態で使っても、まともに使えました。バズも生じません。
トラブルではないが、変化として。
ロックナットの塗装が剥げてきた。1弦と6弦とで、ナットのツヤが違うのが判るだろうか。
当初はパームミュート時にロックナットの感触が気になったが、すぐに慣れた。
個人的な事前予想は「使用感も音質もフロイドローズに寄るだろう」というものだったが、結果はチューニング安定化のみ、変化はほぼなかった。
そして変化は弾き手に起きた。
トレモロ酷使後のチューニングが安定したため、グニャグニャビブラートとダウンボムの頻度が激増。…たのしい。
個人的にはぜひ流行ってほしいプロダクト。
Wilkinson ロック式トレモロのサドル発売
遂にサドル単品の直販が始まりましたね。
Wilkinson WLS130 Locking Steel Saddles
https://reverb.com/item/24879182-wilkinson-wls130-locking-steel-saddles
Wilkinson WLS130 Locking Steel Saddles "F Style"
https://reverb.com/item/24879181-wilkinson-wls130-locking-steel-saddles-f-style
ざっと気付いた点と推測、
・サドル単品売りは、サドル自体にWilkinsonロゴが入る。
・確証はないが、ブリッジセットとサドル単体版とでサドルの規格は一緒。
・F Styleは取り付けネジが左にシフトしているタイプなので、ビンテージタイプのリプレイスではなくアメデラブリッジ向けのリプレイス。ということはサドル幅は10.5mmということになる。
手元のブリッジを改めて見ると、恐らく「ブリッジは10.8mmピッチだがサドルは10.5mm」というつくりになっている。
サドルが全て同一規格だと仮定すると、このサドルを510TSシリーズに載せるのは厳しそうである(ベースプレートの溝とサドルイモネジとのピッチが合わない可能性が高い)。
…と書いておきながら、私自身は510TSにWVS1302Pのサドルを載せて使っている。あくまで自己責任、ということで。
レビューに続く顛末記とインプレはまだ(!)まとめている最中なのです。悪しからず。
【レビュー】Wilkinson WVS1302P(ウィルキンソンのロック式トレモロ)その2
WVS1302P、レビューの続編。
ゴトーの2点支持シンクロユニットとの完全互換を謳うだけあって、ぱっと見ゴトーに見える。
そこでホンモノ登場。
カスタムオーダーしたSuhrに載っていた、510TS-FE1。現行モデルと比較すると、サドルのイモネジの仕上げが違う。
現行モデルはクロームメッキ?だが、このイモネジはマットブラック仕上げ。
並べてみる。分解してランダムに組み上げられると錯覚しそう…だが、
ベースプレートの形、サドルの隙間、アームハウジングに違いがある。
右の角張ったモデルがウィルキンソン。ゴトーはこう見ると緩いカーブを描いている。
アームハウジングは長さと径が違う。
スタッドのピッチは一緒ですね、完全互換ですもの。
イナーシャブロック、ベースプレート、サドルは高さ方向でほぼ同寸。
よってユニット丸ごと入れ換えができ…そうだが、ナイフエッジ部分の処理が違うため高さがズレる。
弦高を保つには、スタッドを若干下げる必要がある。
ベースプレートの横幅、ストリングピッチも一緒、10.8mm。
隙間の感じからして、ウィルキンソンのコマの幅は10.5mm強。こう見るとゴトーのタイトなつくりは凄いな…
ウィルキンソンの重量はおよそ367g。
ゴトーの重量はおよそ346g…だが、お詫び。
ブリッジ全体で20gだとそこそこ差があるが、これはサドルの違いによるものが大きいと考えていただきたい。
純粋な比較?をするなら、本来はビンテージタイプのサドルではなくスチールブロックのサドルを比較対象に選ぶべきであろう。
アーム比較。上がウィルキンソン、下がゴトー。ウィルキンソンの方が上に跳ねており、若干長い。
上手く見せられず申し訳ない。
左がウィルキンソン、右がゴトー。
アームの径と差し込み用のネジ(穴)が異なる。つまりアームの互換性はない。
ネジのピッチも異なり、ウィルキンソンの方が細かい(画像なし)。
サドル取り付け用のネジは仕上げと頭の形に違いはあるが、完全互換。スプリングもうまく融通できる。
サドルのイモネジ比較。右がウィルキンソン、左がゴトー。
径、ピッチとも同一だが、ゴトーのネジの接地面は面取りがされている。
前述の通りサドルの幅はコンマ数ミリの違いがある。
加えて、よく見るとウィルキンソンのイモネジは若干、中央寄りのレイアウト(サドル外側の余白?が微妙に広い)。
510TSにウィルキンソンのロックサドルを載せてみると、イモネジはベースプレートに完全接地しない。
ベースプレートにサドルのガイド溝があって、上述の微妙な差によりピッチが合わないのが原因。
ウィルキンソンの場合はこのように全サドル、片側をホールドするデザイン。
ゴトーは1弦と6弦の両サドルを固定、2〜5弦のサドルは挟まれてホールドされる…というデザイン。
サドル幅とイモネジのピッチの違いにより、サドル単体のスワップは出来ない。
使用レビューに続く。
【レビュー】Wilkinson WVS1302P(ウィルキンソンのロック式トレモロ)その1
ギターパーツのレビューをしてみようと思う。
第1弾は、ようやく発売された&手にできたウィルキンソンのロック式トレモロ。
日本にはまだ数台しか流通しておらず情報が多くないと思われるので、パーツマニアたちのお役に立てるかもしれない。
Reverb.comでメーカー直販、送料込みで3万円弱。イギリス発台湾経由、5営業日で到着。
(…もう着荷から1週間も経ってしまった)
開封。
納品書とは別に、Wilkinson Directからのお手紙。まさかの手書き。
「購入ありがとう!直販だから簡易包装なんだ、ごめんね。楽しんでね!(意訳)」
嬉しくて保管、これは捨てられない!ウィルキンソンがもっと儲かり、担当者がもっと幸せになりますように…と祈ってしまう。
ハコを開けるとウィルキンソンロゴの紙がスペーサーになっていて、ビニール袋に詰められたパーツがそのまま収められている。
セットの全容。個人的には1年越しの恋が実ったようなものなので、ネジの一本まで愛おしい!
スタッドはロック式ではない(Gotohの2点式ユニットは、スタッド内に小さなネジが仕込まれていてスタッドそのものをロックできます)。
ユニット本体。メッキの質感も問題なし。
パッと見は510シリーズだが、レーザーでWilkinsonロゴが入れられている。
510シリーズとはナイフエッジ部の作りが違う。ベースプレート表側に段加工?がされており、接点部分がシャープに見える。
アームとアームハウジングの仕様は510シリーズに似ているが、寸法が異なる。ねじ込み式、イモネジでトルク調整できる軟質プラのスペーサー…イモネジ取付位置(向き)は異なる。
ただし、スペーサーはかなりタイト。ねじ込むとギチギチ、トルク調整が効かない。エディーのようなアームブラブラセッティングは不可能である。これならイモネジ要らないだろ。
個体差の可能性はあるが、私自身が所有したことのある510トレモロ5台ではこのような経験はしたことがない。
キモとなるロック式サドルがこちら。スチールブロックタイプ。
弦高調整用ネジの位置がサドルに対して平行ではない。ロックナットとネジを干渉させないためのレイアウト。
この構成は不安定なのでは?と根拠なく考えていたが、結果として全く問題なかった。
ロックナットを外すとこんな感じ。ロックナット手前、弦が当たる部分のアールはもう少し緩くしてほしいところ。
質感は1世代前のアメスタや、ジェフ・ベックモデルのようなサテン仕上げ。
イナーシャブロックはマットブラック仕上げ、スチール製。
ここまで度々510シリーズと「似ている」と記しているのは、明らかに「同一」ではないからである。ユニット全体は510シリーズ完全互換だが、パーツレベルではほとんど互換性がないのだ。
精度を出すツボ?が、日本製品と少しズレているように感じる(良し悪しの話ではない)。私自身は、製造元はゴトーではないと推測している。
(TGPでは韓国製という投稿があったが、ソースは発見できなかった。この情報が正しければ、現行のフロイドローズオリジナルと製造元が同じである確率が高い)
工作精度は前述のアーム(ハウジング)を除き、510シリーズに近い高品質といえる。私は安心して使用できる品質、と判断している。
道半ばだがパート2に続く。
パート2は、510トレモロユニットとの比較を中心にお送りする…予定。
Pete Thornのあのブリッジが届く(予定)
結論からサクッと記しますと
・PeteがSuhrに載せていたロック式ブリッジ、入手できるようになりましたよ!
・Reverbでウィルキンソンが直販しているので、Suhrオーナーでなくても入手可能。
・お値段は送料込みで3万円程度(為替の変動を受けるので)…なかなかの値段。
・早速ポチったので、届いたらすぐレビューします。
…という日記です。
SuhrとWilkinsonが共同開発している、と2018年にアナウンスされていたロック式ブリッジ。
・ゴトーの2点式シンクロトレモロと完全互換
・2019年に販売開始予定
・ジョンサー氏曰く「シンクロトレモロのチューニングの狂いの原因はサドルにある、だからサドルをロックするのが効果的なんだ。
狂いの原因はナットではない(意訳)
当時インスタやYoutubeで、ピートソーンがプロトタイプを使用して見せてくれていました。
https://m.youtube.com/watch?v=E1GwzNJCCAM
https://gear-otaku.blogspot.com/2018/07/wilkinson-locking-tremolo-suhr-pete-thorn.html
これね。
私は市販を心待ちにして週一ペースでリサーチを続けていたのだが、ようやくTGPのスレッドを発見。
どうやら2019年3月から、Suhrがオーナー向けに小売を開始していた模様。不覚!
そして2019年5月、Reverbでウィルキンソンが直販を開始。
https://reverb.com/item/23457425-wilkinson-wvs1302p-chrome-locking-saddles
当初は日本が販売地域外だったので問い合わせをしたところ、速攻で丁寧な返信と共に設定を変えていただけた。
Wilkinsondirect、仕事速いです。今は日本から買えます。
購入価格は2019年5月現在で送料込みで199ユーロ、およそ3万円。高めの買い物であることは間違いない。
現行FRTやゴトーのシンクロトレモロなどの市場価格を考えると、日本国内では2万円弱で流通する日が来るだろう。
だが、今入手出来るなら、すぐ遊べるなら話は別。「モノの値段としては高いが、私にとっては199ユーロ分以上の価値がある」と評価した…つもりである。
正直に書こう、我慢できなかったんだ。私は一年越しの物欲を成仏させたのだ。
ポチったらそれほど間を空けずにイギリスから発送した旨のメールが届いた。Wilkinsondirect、仕事速いです(2回目)。
開封の儀は後日レビューします。お待ちくださいませ。